ピリッと辛い「ししとう」は正式には「獅子唐辛子」といいます。
唐辛子の仲間ですが、唐辛子ほど辛くないので、
子どもでも食べられる夏野菜です。
料理の一品にもおつまみにもなるししとうも、
ついついワンパターンになりがちです。
そしてもうひとつ問題なのが「辛い」こと。
ししとうは、全体的にあんまり辛くないですが、
気をつけないといけないのは、
激辛のししとうが1割ほどあるということ。
パクパク食べていたら、突然辛さがキーンっと
やってくることがあるのでロシアンルーレットのようです(汗)
ただ、辛いししとうを見分ける方法た、
辛味を抑える調理法があるのでご紹介したいと思います。
辛いししとうの見分け方
辛味が強いししとうは他と比べて硬めで見た目も濃い緑色です。
やや黒っぽい緑色とも言えます。
これは、水分が行き渡らなかったり温度が高すぎるなど、
栽培環境が過酷でストレスがかかると見た目にも変化がおこります。
形がいびつなものもストレスを受けた可能性が高いですね。
種も少なくなるらしく、辛いししとうは辛くないものの、
1/3ほどしか種が無いらしいです。
買う時には分かりませんが、
調理の際に種が少ないと感じたら辛いししとうの可能性ありです。
また、夏の暑い時期に収穫されたししとうが辛くなりやすいです。
これも暑さによるストレスがかかるからです。
気温が25℃を超えると辛味が増すと言われているので、
真夏のししとうは辛いものが多いかもしれません。
こうしたストレスを受けたししとうが激辛になっているのですね。
下ごしらえのポイント
辛味の強さが分かったら、次は下ごしらえしてから調理しましょう。
ししとうの中でも辛味があるのは種とヘタの部分です。
種やヘタを取って調理すれば辛味も抑えられますよ。
そのまま揚げたり炒めると破裂してしまうことも多いです。
洗ったらまずはヘタを取り、包丁の先で切り込みを入れましょう。
竹串や爪楊枝で小さな穴を開けてもOKです。
ヘタの部分も含めて、
上部をまるごとカットしても良いでしょう。
炒めものなどに使うときは、
縦に切り目を入れて種を取ります。
水洗いしながら種をとると取りやすいです。
辛味を抑えるアレンジレシピ
ししとうの肉詰め
合いびき肉のボリュームと、
しっかり火を通すことで、ししとうの辛味が和らぎます。
肉詰めは子どもにも好評です^^
※材料は2人分です。
- 合いびき肉80g
- ししとう8本
- 塩こしょう少々
- 片栗粉大さじ1/2
- 水大さじ1
- サラダ油大さじ1/2
- 白いりごま少々
- ☆調味料
- 酒大さじ1/2
- 砂糖小さじ1/2
- しょうゆ大さじ1/2
【作り方】
1)ボウルに合びき肉、塩こしょうを入れて粘り気が出るまで混ぜる。
ししとうはへたを取って切り込みを入れて開き種を取る。
2)ししとうの中に1を詰め、全体に片栗粉をふる。
3)フライパンにサラダ油を入れて熱し、
2を入れて肉の色が変わるまで転がしながら弱めの中火で焼く。
4)3に水を入れてふたをして4分蒸し焼きにする。
フライパンの汚れをふきとる。
5)4に☆を入れてとろみが出るまでからませながら焼く。
6)器に盛り、白いりごまをちらす。
なすとししとうの揚げ煮浸し
揚げて煮浸しにすることで辛味が抑えられます。
おつまみにも良いですね。
材料は2人分です。
- ナス3本
- シシトウ4本
- サラダ油適量
- 素麺つゆ適量
- ショウガ(すりおろし)10g
- かつお節
【作り方】
1)なすは2cmの輪切りに切り、水にさらしてザルに上げる。
2)熱したフライパンにサラダ油を多めにひきナスを揚げ焼きにする。
ナスに火が通ったらシシトウも加えてサッと揚げ焼きにする。
3)ナスとシシトウの油をきり器に盛る。
4)素麺つゆをかけ、ショウガとかつお節をのせる。
まとめ
ししとうはヘタと種に辛味成分が多く含まれるので、
下処理をすることでかなり抑えられます。
また、火が通る時間が長くなると甘くなるので、
揚げ物や炒めものが食べやすくなりますよ。
炒めるものがなくても、にんにくをスライスして
オリーブオイルでガーリック炒めも美味しいですし、
ごま油で炒めて仕上げにめんつゆとかつお節をのせても美味しいですよ。
シンプルな炒めものはおつまみにもぴったりです。
手軽に一品料理が増やせるししとうを、ぜひ活用してみてくださいね^^