夏は湿気が多くて洗濯物が乾かなかったり、
何かと体調も悪くなってしまう季節ですよね。
そんな夏のライフハックとして
凍らせたペットボトルの結露で除湿する方法が、
ツイッター等で噂になっています。
でもこの除湿法はエアコンと比べて効率が良いのでしょうか?
ツイッターで話題になるってことはそこそこ効率的なのかも?
ということで今回はペットボトルとエアコンの除湿について調べてみました。
調べた結論から言うと、
凍らせたペットボトルの結露で部屋を除湿する方法は、
エアコンと比べて効率的ではありませんでした。
どんなところがどう違うのか?
まずは部屋からとれる水の量から比較したいと思います。
ペットボトルとエアコンで取れる水の量
実は私もずっと前にこの方法を知って実験したことがあります。
その時も水の量とかチェックしていたのですが、
もうずいぶん前なのでその記録もどこかにいってしまいまして…。
そこでネット等で調べたところ、
ペットボトルで1時間にとれる水の量は60mm、
エアコンで取れる水の量は再熱除湿で1.5kg、冷房で2.3kgでした。
凍らせたペットボトル2Lをコンテナに入れて2本置いたところ、
1時間後に少し水が溜まっている程度だったということです。
その後5時間放置すると、
コップ1.5杯分の水が溜まっていたと書いてありました。
つまりコップ1杯は約200mmですから、
5時間で300mm溜まったことになります。
ですから1時間にとれる水の量は60mmです。
凄く少ない量ですよね。
でも、湿度は1時間で10%下がっていたとのことなので除湿の効果はあると思います。
除湿のために凍らせたペットボトルを3本ほど部屋の真ん中に置いたら明らかに涼しくなった…スゴイ
— ミタケ@動画投稿者 (@_YABUYAMA_) July 9, 2022
TLに流れてた凍らせたペットボトルで除湿? 結構な量の水。 pic.twitter.com/Py3crXLyYi
— らおわん堂【寛永二年創業】 (@kaie1400) July 13, 2022
一方でエアコンでの除湿はペットボトルより多い2kg程度。
※東電の試験資料より(冷房能力2.8kwのエアコン10畳用)
室温24℃湿度80%で実験していましたから部屋によって、
除湿する水の量は多少変化すると思います。
除湿量だけみると圧倒的にエアコンの方が効率がいいことがわかりました。
エアコンのある部屋ではペットボトルよりエアコンを使う方が効率的です。
エアコン除湿の問題点
エアコンで除湿する際の問題点は部屋が寒くなってしまうこと。
外気温の低い梅雨時期は部屋が冷えすぎてしまいます。
また、エアコンの風にあたると喉が乾燥してしまうので、
寝ている時にエアコンをつけっぱなしにしていると、
朝起きたら喉が痛いなんてことになってしまいます。
エアコンは定期的な換気が推奨されていますが、
換気をすることで湿度が上がってしまうため、
真夏は湿度が戻りやすいという結果もありました。
エアコンで除湿を効かすにはエアコンを動かし続けることが必要ですね。
私は梅雨に除湿運転をしていたのですが部屋の温度が15℃位になっていました。
湿度は50%になっていましたがペットがいるため慌てて消すことに。
冷えると体にもよくないですし女性は特に気をつけたい所です。
ペットボトルでの除湿は室温が変わらないですから、
外が涼しい時やペットがいる場合は良いと感じました。
2つの違いはペットボトルとエアコンの除湿の仕組みによるものです。
ペットボトルとエアコンの除湿方法
ペットボトルでの除湿方法は結露の仕組みと同じで、
空気中の水分がペットボトルの周りで冷やされて水滴になります。
一か所に水分を集めてしまうのです。
それに対してエアコンの除湿は温度を下げる働きを利用しています。
室内の空気を吸い込んで本体の内部に設置されている熱交換器にて熱を吸収、
その時に空気中の水分が結露して水になります。
溜まった水分はドレンホースによって屋外へと排水します。
水分が少なくなった湿度の低い空気がエアコンから吹き出す仕組みですね。
どちらも原理は同じですがエアコンは冷たい空気を吹き出すのが特徴。
それにより室温が寒くなる現象が起きるのです。
まとめ
ペットボトルの結露で部屋を除湿する方法は、
エアコンと比べて効率的ではありませんでしたが、
それぞれに利点があるため使い分けていくと良いと思います。
節約の面ではエアコンがおすすめかな。
ペットボトルを一つ凍らせるには約5円かかるし時間もかかります。
とはいえ体調を崩せばもっとお金がかかることもありますよね。
涼しい夜はペットボトルにすると良いのではないかと感じました。
クーラーのない部屋にもペットボトルの除湿はできますから使いたいですね。
エアコンとペットボトルを使って雨の日でも快適に過ごしましょう!