なんだか家の中が臭うなぁ…。
外の浄化槽周りの臭いが気になる…。
浄化槽をお使いの皆さんの中には、
このように同じお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
浄化槽が臭う主な原因は以下の通りです。
原因を把握してしっかり対策しましょう。
- ブロワポンプがきちんと働いていない
- 浄化槽の使い始め
- トラップの故障
- 油、強酸性、強アルカリ性の洗剤の流入
- 一度に大量の水を流す
- 古くなったマンホール
臭いというものは本当に不快なもので、
食欲低下や体調不良などの生活の質を低下させるだけでなく、
時には、ご近所のトラブルにもなりかねません。
そんなトラブルを避けるためにも、
浄化槽の臭いの原因をしっかりと理解しておく必要があります。
今回は、浄化槽の臭いの原因と、
自分たちでできる対策をわかりやすくご紹介していきます。
浄化槽ちゃんと点検してる?気になる原因とは
![](https://lijoy.jp/wp-content/uploads/2021/07/e230226c628d2c068645c68e87cd99bc-1024x724.jpg)
浄化槽が臭う原因には、主に次のようなことが原因と考えられます。
一つずつわかりやすく説明していきますね!
ブロワポンプがきちんと働いていない
浄化槽にはブロワと呼ばれるポンプがあります。
このポンプは、浄化槽内に空気を送るとても大切な役割をしていて、
なんといっても浄化槽の”命”とも言われる部分です。
浄化槽の中では、微生物と呼ばれる
ものすごーく小さな生き物が生きていて、
私たちが使ったトイレや台所から出る汚い水を
綺麗にしようと毎日一生懸命働いてくれています。
そんな微生物も浄化槽で生きるためには空気が必要です。
その空気を送る役割をブロワがしています。
そのため、ブロワポンプは浄化槽の命です。
このブロワポンプの電源が入っていなかったり、
故障して働かない場合、空気が送られないので微生物は死んでしまいます。
微生物が死んでしまうと、
浄化槽内で汚水が分解されないので悪臭がするというわけです。
浄化槽の使い始め
浄化槽内で働く微生物のおかげで、
私たちの生活から出る汚い水が綺麗にされるとお話しました。
しかし、浄化槽を使い始めの頃は、
微生物が育っている途中なので臭いが発生することがあります。
トラップの故障
家の中のトイレ、お風呂、台所などの排水には、
トラップと呼ばれる部分があり臭いを止めていますが、
このトラップが上手くはまっていなかったり、
壊れたりしていると家の中に悪臭が入ってくる原因となります。
![](https://lijoy.jp/wp-content/uploads/2022/12/toilet-tank-300x169.png)
油、強酸性、強アルカリ性の洗剤の流入
料理で使った大量の油や強酸性、
強アルカリ性の洗剤を大量に流してしまうと、
微生物が分解できなかったり、死んでしまい、
浄化槽が働かなくなってしまい臭いが発生します。
一度に大量の水を流す
朝のとても忙しい時間、家族全員がトイレに行き、
朝食の洗い物をし、洗濯をしたりすると水量が多くなります。
そこにお風呂に溜めておいた水を流したりすると、
大量の水が一気に浄化槽に流れ込んでしまい、
中の汚水が混ざって臭いが出ることがあります。
古くなったマンホール
古くなったマンホールは蓋がうまく閉まらなくなり、
隙間から臭いが漏れてくる原因になります。
浄化槽を汚さないために気をつけること
![](https://lijoy.jp/wp-content/uploads/2021/07/cd39702fa05b373d5d7a9e50f4f2de74-1024x718.jpg)
今回、浄化槽の中では、微生物が私たちが生活の中で出した汚い水を、
せっせと働いて綺麗にしてくれているというお話しをしてきました。
そして、そんな微生物が死んでしまうと浄化槽が機能を果たさず、
臭いの原因になるということもわかりましたね。
それでは、微生物が浄化槽の中で有意義に働けるようにするために、
日々の生活の中で私たちには何が出来るでしょうか。
- 調理に使った油を流さない
- 食べ残しはゴミ箱に捨てる
- 大量の洗剤を使わない(目安の量にする)
- 強酸性、強アルカリ性の洗剤を使わない
- カビ取りを大量に使わない
- トイレットペーパー以外の紙は流さない
日々の小さいことですが、
浄化槽の機能を保つためにはとても大切なことです。
これらは、微生物を守るだけでなく、
浄化槽の目詰まりなどのトラブルを避けることにもつながります。
日々の生活の中で意識していきましょう!
まとめ
今回は、浄化槽の臭いの原因とその原因に対して、
自分たちでできる対策についてご紹介してきました。
浄化槽が臭う主な原因は、ブロワポンプがきちんと働いていない 、
浄化槽の使い始め、トラップの故障、油、強酸性、
強アルカリ性の洗剤の流入、一度に大量の水を流す、
古くなったマンホール…などがありました。
臭いの原因を作らないようにするために、
日々の生活で私たちにできることは調理に使った油を流さない、
食べ残しはゴミ箱に捨てる、大量の洗剤を使わない(目安の量にする)、
強酸性、強アルカリ性の洗剤を使わない、カビ取りを大量に使わない、
トイレットペーパー以外の紙は流さないなどがありました。
私自身、浄化槽の臭いにとても悩まされたことがあります。
その時は、何をしていいか分からず、
浄化槽の業者さんを呼んで見てもらいました。
その時に、業者さんから洗剤の使い過ぎで、
微生物の元気がないと指導を受け、目から鱗でした。
その時まで、浄化槽の仕組みも微生物のことも知らず、
自分たちの洗濯物が綺麗になるようにということだけを考え、
分量を守らずに洗剤を入れていて、とても後悔しました。
浄化槽の臭いの原因と、その原因を作らないために、
日々の生活の中で私たち一人一人ができることを、
良く理解しておくことは浄化槽の持ち主にとってはとても大切なことだと思います。
微生物が元気に働けるような良い環境を作るよう気をつけましょう。