自分の家に野良猫のフンがあった!なんてことよくありますよね。
フンには細菌がいたりして処分するのも大変です。
うちにもフンをされましたが、
そのまま放置したら虫もたかってきちゃうし仕方なくとりました。
お隣も被害があるようでペットボトルを置いたり、
忌避用の草を置いて対策しているみたいです。
同じ場所にフンをする習性もあるので気が気でないですよね。
なんとかうちに来ないようにしたいと思ってしまいます。
ストレスがたまって、思わず駆除したい!
なんて思ったりしたことはありませんか?
でも自分で野良猫を駆除するのは「違法」なんです。
野良猫でも合理的な理由なく殺傷すると、
動物愛護管理法の動物殺傷罪に該当し、
2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処せられます。
(同法第44条1項)参考(弁護士ドットコムニュース)
毒餌で駆除したという事件がありましたが、あれも違法です。
いくら糞尿や鳴き声で困っていても絶対に駆除しないでください。
じゃあ、どうすればいいの?と思いますよね。
それは「保護する」という選択です。
野良猫を保護する費用はいくらかかる?
一口に野良猫を保護すると言っても、
どうすればいいのか費用はいくらかかるのか気になります。
そこで保護にかかる費用を調べてみました。
当日の医療費
野良猫を保護したら、まずはその日のうちに動物病院に連れて行きます。
どこか怪我してるかもしれないし、
ノミやダニが付いている場合がありますので必ず受診してください。
医療費は10,000~25,000円ほどです。
内容は、初診料、ノミ・マダニの駆除薬、ワクチン、血液検査になります。
動物病院は、現金支払のみの場合も多く、
クレジットカードが使えない場合もあるので事前に電話できいておきましょう。
動物病院を受診する際は電話で予約するのが一般的なので、
その時にきいておくとスムーズです。
病気を持っていたりするとさらに治療費がかかりますので、
現金を多めに持っていくのがおすすめです。
私も動物病院に行く時は2万円位は現金を持っていきます。
一年以内にかかる医療費
一年以内にかかる医療費は、30,000~40,000円位です。
内容は、去勢・避妊手術、ワクチン、その他の病気等になります。
発情すると、猫にストレスがかかってしまうので、
生後6ヶ月になったら、手術することをおすすめします。
多頭飼育崩壊といって、猫が増えすぎて飼えなくなった、
というニュースをよく目にしますよね。
猫を保護して不幸にしてしまったら意味がないですよね。
トイレ、ケージ類、餌の費用
トイレ、ケージ類は大体10,000円位かかります。
内容は、トイレ、トイレ砂、キャリーケース、
爪とぎ、ブラシ、食器、おもちゃです。
おもちゃなんているの?と思うかもしれませんが、
おうちの中の生活はストレスが溜まりやすいんです。
たまに刺激を与えることは、
動物にとって健康で長生きする秘訣なんですよ。
餌は1年間で30,000~60,000円位かかります。
10,000~20,000円位のものもあるので、
無理しない範囲で選んでもらえれば良いです。
餌が変わると食べなくなったりすることもありますし、
継続できる餌を選ぶことが大事ですね。
一年以内にかかる費用
先ほどの費用を合わせると、
保護してから一年以内にかかる費用は少なくとも10万円です。
結構かかるように思いますが、
ペットショップで猫を買うよりは安いですね。
ただ、野良猫は病気を持っているケースが多いので、
医療費がもっとかかる可能性は高いです。
今はペット保険もありますので、
そちらも検討してもいいのかもしれませんね。
安易に保護することは決してしないでください。
野良猫の保護の仕方
次に野良猫を保護する方法ですが、
以下のようなものを用意しておきましょう。
1捕獲器
まず、野良猫を捕獲しなければなりません。
そのために、捕獲器を用意します。
これは、購入すると5,000~15,000円かかるので、
日本動物福祉協会等で借りるのが良いでしょう。
日本動物福祉協会で借りる時は、協会の会員になることと、
1時間半圏内の場所に住んでいるという条件があります。
ちょっと敷居が高いなぁと思うあなたは、
自治体や動物病院でも貸し出している場合もあります。
連絡してみてください。
2.餌
中にニオイの強い餌を入れます。
ウェットフード、ささみ、焼きサバ等です。
捕獲する前から設置する場所で餌をあげていると、
猫がここに餌があるとわかるのでスムーズに捕まえることができます。
3.キャリーケースとタオル
キャリーケースは猫用のものが大体2,000円位で売っています。
上から開けられるものが出し入れしやすいです。
タオルはなんでも良いので家にあるものを用意しましょう。
大きめだと使いやすいです。
4.長袖、厚手の手袋等
猫の爪はとても鋭いので怪我をしないように長袖を着たり、
長いパンツを履いたりして皮膚を覆いましょう。
厚手の手袋があると安心です。
傷口から菌が入ると大変なので、しっかり保護しましょう。
友達の猫にちょっとひっかかれたことがあるのですが、
みみず腫れになって結構な怪我になりました。
完全に治るまで一か月位かかりましたし、
しばらく後が茶色く残るので、気を付けてください。
5.野良猫の捕まえ方
捕獲器の中に餌を入れます。
夜中や早朝に捕獲器をしかけてください。
場所はいつもごはんを食べている場所がベスト。
昼間に餌をあげている場合は、その時間に設置しましょう。
空腹の時の方が捕獲しやすいです。
捕獲器が見えるところで気配を消して、
少し離れたところでじっとしましょう。
猫が一回いなくなっても戻ってくるまで待ちます。
捕獲器の中に野良猫が入ったら、
キャリーケースに移して動物病院へ連れていってください。
キャリーケースの周りを用意した
タオルでくるんであげると猫は落ち着きます。
私がペットホテルで働いていた時に、
猫はタオルでくるんで移動させていました。
この方法が安全でやりやすかったです。
洗濯ネットに入ったままホテルに来る猫もいましたが、
とてもスムーズに出し入れできるので、
洗濯ネットを被せてチャックを閉めるのも良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
猫を駆除しようとする人を減らす意味でも野良猫の保護は大切ですよね。
猫に悪気はないですが、
ストレスを抱えてしまう人もいる重要な問題ですので、
今一度、どうするべきか考えるべきだと思います。
ただ野良猫を自分で駆除してしまうのは絶対にダメです。
保護を考えているならお金の問題もあるので、
自分に無理がないかどうかよく考えてくださいね。